最近はマンション管理会社が立派な防災マニュアルを用意して
くれることが多くなっている。また、地方自治体がマンション
アドバイザーを派遣して防災マニュアルを作成しているところもある。
中央区などは超高層マンションの防災マニュアルを作成してくれるそうだ。

ところが、マンション防災マニュアルが住民に浸透しない、
言い換えれば、住民がマニュアルを読んでくれない、
どうすればよいか、という相談を多数受けている。

防災マニュアルがいかに立派でも、内容が詳しく書いてあっても
中身が理解できていなければ何の役にも立たない。

それでは、勉強会を開催し、最初から読み合わせをしていけば
住民に浸透して役に立つようになるのだろうか。
答えは、「ノー」だ。

マンション防災マニュアルは役に立たないものなのか。

そもそも、マンション防災マニュアルは、防災対策を検討する中で
出てきた答えを忘れないようにするための備忘録として、
また、他の人にも知らせるために文書として残すものだ。

従って、マニュアルに記載される防災対策は、想定される被害に
対しての対策となるはずである。住民一人一人が思う心配事に
対しての対策が記載されるべきである。

なのに、ほとんどの防災マニュアルは被害想定の共通認識がないまま
作成されているため、住民にとって我が事とは思えないのである。

マニュアルを読んでも自分とは関係がない内容と思えば
なかなか浸透しないこともうなずける。

役に立つ「マンション防災マニュアル」とするには、被害想定の
共通認識を行うため全住民の意見聴衆からから始める必要がある。

言い換えれば「見える化」から始めなければ、役に立つマニュアルは
作れないといえる。


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