番外編

番外編:震度6弱で全壊4件?

大阪北部地震における住宅被害状況がほぼ出そろった。

1府3県で、全壊4軒、半壊28軒、一部損壊16409軒となった。
震度6弱では全壊するほどの住宅への被害は少ないのか?

そうではない。次のグラフを見てほしい。

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家具や塀が倒れやすい0秒~0.5秒の地震動は、阪神淡路大震災のときと
同じ強さであることがわかる。従って、学校の塀が倒れて死者がでたり、
家の中の家具が滅茶苦茶になったところが多い。
この地震動を極短期地震動というそうだ。

しかし、家屋が倒壊しやすい1秒~2秒の地震動は非常に弱かったことがわかる。
そのために、全壊が4軒だけだった。

熊本地震の状態をみると、全壊家屋が300軒以上あったこともうなずける。

このグラフは以前から示されていたが、加速度応答スペクトルという
どう説明してよいかわからないものだっただけに
今回は非常に分かりやすい言葉を使っているので説明がしやすくなった。

今後はこのグラフをみることで家屋の被害状況が推測してほしい。



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番外編:小学校の防災訓練に参加して思うこと

友人の勧めで横浜のある小学校の防災訓練に参加する機会を得た。
この小学校訪問は3回目。防災訓練を授業参加と一緒に行っていること、
地域の自治会の方々と保護者の方々も訓練に参加させるなど、
非常に地域コミュニティ形成を実践していると評価できる小学校である。

それだけに、さらにもう一段アップさせる取り組みを期待したい
と思い、あえて、今日の訓練について辛口のコメントしたい。

地震想定は、震度6強としていたが、緊急地震速報がなったあとに
大きな揺れが来るという想定で始まった。

ポイント1:直下型地震の震度6強は緊急地震速報がなる前に本震が来ることがある

写真1:緊急地震速報がなったため児童は机の下に潜っている
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写真2:参加している保護者も教室や廊下で体を低くして揺れに耐えていた
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緊急地震速報の後に揺れが収まったと仮定してから職員室で緊急会議。
職員室をのぞいてみた。

ポイント2:職員室で先生方がケガをしない対策の見直しが必要

写真3:先生方の机の上のパソコンは固定されていなかった。
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校庭への避難が始まった。

ポイント3:移動中に震度6弱以上の揺れがくる可能性があることに注意

写真4:校庭への移動の様子。児童たちは私語をすることもなく整然と
異動していた。その移動の様子は見事だった。

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校庭に集まって、安否確認から引き取り訓練までを行った。
あいにく雨が降ってきた。すぐに小降りになったが子供たちには気の毒だった。

ポイント4:天候によって校庭にするか体育館にするかを悩むより教室が得策

写真5:校庭で安否確認の結果を待つ児童たち。保護者たちは傘をさしている
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ポイント5:「将来自分の家を持つときに、耐震性や津波被害に
あわない場所を選ぶように学校の防災教育で教えてほしい」ことをお願いした。




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番外編:大阪北部地震のエレベーター閉じ込め

平成30年6月18日(月)午前7時58におきた大阪北部地震において
2府3県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)において
エレベーター閉じ込めは339件発生し、その日のうちに全員救出されたそうです。

国土交通省が随時発表している災害情報によると
第5報(6/18 15:00)では、163件の閉じ込めが発生し、25件が救出中
第6報(6/19 05:00)では、214件の閉じ込めがあったが全員救助済
第9報(6/20 12:00)では、2府3県で339件の閉じ込めが発生したが全員救助済

上記のことから、少なくとも25件は7時間以上もエレベーターの
カゴの中に閉じ込められていたことになります。

今回、エレベーターに閉じ込められた人が早く救出できたのは
停電が早く解消されたことと大いに関係があると思っています。

関西電力の発表では、大阪府で約17万軒の停電がありましたが、
発電所の被害はなく、6/18 10:43に全電送完了したそうです。

地震発生から3時間以内に送電再開されたこと、通信回線もすぐに
復旧したこと、道路事情もさほど損傷していなかったことなどが
エレベーター閉じ込め者を早く救出できたものと考えられます。

首都直下地震の場合に東京湾沿岸の火力発電所の被害状況は
どのようになるでしょうか。
人命にかかわる被害に大きく影響するように思います。


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    プロフィール

    マンション防災士

    日本防災士会の釜石徹です。東京都大田区在住。首都直下地震に備えマンションの防災・減災対策提案、マンション防災マニュアル作成のサポートを行っています。また10日以上の在宅避難ができるノウハウを提案しています。
    facebookでも情報発信しています。